こんにちは、影山です。
今回の25帖の大凧揚げに必要だったのが、そう、「風」です。
遠州地方では、独特の西風が吹きます。
これを遠州の空っ風といいます。(空っ風では上州の空っ風/赤城おろしも有名)
この風を利用して、凧揚げが行われます。
また、この風を利用することによって、独特な文化が、生まれ育ちました。
1、三方原の大根干し・・・大根を竿に吊るし干しして、沢庵漬物になります。
2、シラス干し・・・シラス干し生産量は日本一。
3浜納豆・・・徳川家康も好んで食べた、糸を引かない塩辛納豆。
(京都の大徳寺と浜松市三ケ日町の大福寺が有名)
4、芋きり干し・・・おいしさの証である、白い粉をふいている。
5、槙(まき)囲い・・・家の周囲を槙(この地方では、ほそ葉と呼ぶ)の木で囲い風除けにしている。
6、ウインドスポーツが盛ん・・・ウインドウサーフィンなど。
7、ピアノの原材料である木材の乾燥に利用。
8、遠州織物・・・楽器や自動車で知られる前は、江戸時代中期より三大綿産地の一つとして発展し、
昭和のはじめ頃からは「ゆかた・ウール」全国一の生産量。
ゆかたの染物にも、風が必要でした。
今回の取り組みでは、後ろから後押し、励ますような、風が吹いた。
時にはくじけそうになるくらい、強く立ちはだかる、風が吹いた。
そんな風を乗り越えて、僕たちは大空に、大凧を揚げた。
風を制した瞬間、僕たちの心は、ひとつになった。